吉野山の桜は、中千本が満開を迎えました。
上千本は明日、奥千本は20日ごろに満開で、今週末が見ごろとなっています。
この桜の満開を、修験道総本山金峯山寺のご本尊・蔵王権現様に報告する「花供懺法会(はなくせんぽえ)」が、
4月10日~12日の間、吉野山の金峯山寺で営まれています。
1000年の歴史をもつ伝統法会で、金峯山寺の三大行事のひとつ。
10日は、ご本尊様にお供えするお餅をつく「花供千本搗き」と、女人護摩があり、
11日、12日には、奴を先頭に金峯山の鬼、山伏、僧侶らがつづく、大名行列が行われます。
お天気もよかったので、その大名行列を見に行ってきました。すでに山上の道は観光客でいっぱい。
先達が行列が通ることを知らせながら、道を開けていきます。
特に見どころは、道中のところどころで行われる「奴踊り」。
竹林院を出発し、金峯山寺蔵王堂までのところどころで、
「あらよ~ぃまかしょ~、さっくらさぁ~のさぁ~(と、私には聞こえましたが)」と、
掛け声を響かせつつ、勢いよく手を上げ、足を上げ、練り歩いていきます。
奴たちの力強い所作に、観光客も撮影に夢中です。後ろ姿もかっこいいですね。
大名行列は、12日も10時から竹林院を出発し、蔵王堂を目指します。
(文と写真 コミュニティライター 西久保 智美)