吉野川を見下ろす丘の上に鎮座している、小さな塚です。
天智天皇の後継問題で大海人皇子は吉野に逃げていました。吉野川に沿って逃げていた際、川で渡しをしていた老夫婦が、舟をひっくり返して大海人皇子をかくまいました。その時、追手の犬ガクハナがにおいで皇子を見つけそうになるのですが、翁が犬に赤い石を命中させ、犬をしとめました。こうして大海人皇子は難を逃れたのですが、犬ガクハナは、大海人皇子の愛犬だったことを知った里人が、その亡骸を丘の上に葬りました。これが現在の犬塚です。
こうした経緯から、この地区では、今でも祟りがあるとして、周辺では犬を飼っていません。
infomation
- 吉野町窪垣内 国栖小学校跡地敷地内