慈尊院の上に鎮座する丹生官省符神社。高野山開創に際し、空海は政所(慈尊院)を置くと同時に地主神の丹生明神を勧請した事が起源とされています。
現在の社殿は1517年(永正14年)頃に建てられたものと思われ、重要文化財に指定されています。本殿が建つ神域内での撮影は出来ないので、3棟が並立した本殿全体を写す事はかないませんが、美しい本殿です。
慈尊院と同じく世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産です。
高野山に向かう高野山町石道には五輪卒塔婆型の道標を兼ねた町石が建てられていますが、その180町石が参道石段の横に建っています。
高野山大門まで約20㎞の参詣登山の起点となっています。
(文・写真 「十津川鼓動の会」語り部、和歌山県世界遺産マイスター 辻田友紀)