5/3 は大峯山の戸開け式

天川エリア

5月3日未明、大峯山の戸開け式が行われます。今日、大峯山目指して登っている吉野町地域おこし協力隊の山本訓弘さんから、写真が届きました。

140502_大峰山戸開け1 140502_大峰山戸開け2

 

 

 

 

 

 

 

 

このブログで記事を投稿してくださっている、辻田さんからも、「快晴の洞川です。今夜は山上戸開け。昨年は雪の中の戸開けでしたが今年は快晴! 洞川はまだ桜が咲いています。龍泉寺の参拝する皆様の法螺の音と読経の声が響いています。今年も大峯に登らせて頂けて感謝です」と、フェイスブックにアップされていました。

いよいよ「修験の季節」到来です。

戸開け式とは(天川村ホームページから。文・天川を学ぶ会)。

修験道の秘式として永い伝統をもつ大峯寺戸開式が5月3日早朝に行われます。

この戸開式には、大峯山の護持院(龍泉寺・竹林院・桜本坊・喜蔵院・東南院)と信者の代表としての役講(岩・光明・三郷・京橋・鳥毛・両郷・井筒・五流の阪堺の八つの講)に洞川区及び吉野山の代表者並びに信徒総代が参列し、山伏装束や羽織袴の正装に身を正し、多数の信者の見守る中伝統の儀式が開始されます。

前日より大峯山頂の護持院参篭所に宿泊した信者達は、午前2時の一番鐘で起き、二番鐘を合図に続々と大峯山本堂寺務所の式場へ集合、午前3時、三番鐘が響き終わるとその年の当番の寺院住職が戸開式の開始を告げ、明けきらぬ朝寒の山内に大勢の読経の声が立ちこめ、その後鍵渡し式が始まります。

鍵は、正面口、秘密口、ハカシ口の三つの入口にわかれており、一尺余りもある鍵がその年の年番役講の代表者へ当番寺院住職から渡され、鍵を受け取った信者達は、一旦各参篭所に戻り、人馬を組んで鍵持ちを乗せ、松明を手にワッショイワッショイの掛け声も勇ましく本堂前の急坂をかけ登ってきます。

三つの入り口の当番の護持院住職も自坊参篭所から同様に人馬にのって境内に到着すると、人馬が練り廻り、鍵を奪い合う各役講の人馬が入り混じって1,719mの霊山は、男達の熱気が最高潮に達した興奮に包まれます。

三つの鍵で開かれ正面口から、戸開けを待ちかねた信者達が堂内に流れ込み、御本尊(蔵王権現)及び役行者尊の前で祈りをささげ信仰の法悦に浸り、その後、本堂脇の護摩道場で大護摩供が厳修され、国家安寧・五穀豊穣・世界平和等の祈願が成されるころ、夜明けを迎えます。

また、戸開日・戸閉日の儀式の間は、特別に「秘仏 秘密行者尊」が御開帳されます。