黒滝に魅せられた2人の「遊びの達人」
黒滝いきいき自然塾
塾長:前田武彦さん、粟田隆三郎さん
前田武彦さん 下市町在住。
消防職員として黒滝支所に勤務。退職後、山野草を求め、黒滝村に通うようになる。
粟田隆三郎さん 香芝市在住。終の住処として田舎暮らしにあこがれ、黒滝村暮らしを始め、「山菜料理 御吉野」をオープンした。
「山を歩けば、いろんな野草がたくさんある。黒滝は山野草の宝庫なんですよ」と話す前田武彦さんは、隣町の下市町在住。黒滝村の自然に魅せられ、黒滝に通ううちに地元で活動する団体や、ものづくりをしている作家さんたちと一緒に「黒滝いきいき自然塾」を立ち上げた。参加者からは、ごんちゃんの愛称で親しまれている。
炭焼きや山野草の寄せ植え、杉の葉染めなど、村の名人たちが教えてくれるだけでなく、薪割り体験などの昔ながらの「森の遊び」も楽しめるプランを観光客に提供している。「ちょっと来ただけでは黒滝の面白さは分からない。体験を通してゆっくりここで過ごしてもらえたら、じわじわっと黒滝の魅力が伝わってきますよ」と話す。
前田さんと同じく、黒滝に魅せられた粟田隆三郎さんは、早期退職後、田舎暮らしにあこがれ、黒滝村で生活を始めた。山菜を使った料理を出す「山郷料理 御吉野」を開き、時間が空いている時は、趣味のアーチェリーを楽しむ。粟田さんは「村の人たちといろんなことがやっていけたら」と話す。
「通り抜けでなく、山歩きでも川遊びでも、魚釣りでも季節おりおりの楽しさを知ってもらえたる体験を提供できたら」と前田さん。2人の「遊びの達人」は、体験を通じて、黒滝を楽しめるプログラムも現在も開発している。